undo3は、バングラデシュ下着事業を通じて、バングラデシュ都市部のスラムに在住する女性と共に下着事業を展開し、以下に寄与していく。
ムハマド・ユヌスが、著書「ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家」で、「バングラデシュの貧困女性」について語っている(下記、抜粋文)ように、その必然性が非常に高い。
バングラデシュの女性は、下着を着用しない人の数がまだ多く、そのため、生理の時期になると仕事を欠勤したり、作業効率が落ちる。貧困層の女性は特に、経済的な余裕がないため、自分で下着を購入することができない。
歴史上、下着着用の始まりは「生活レベルの差・地位を示す」ためであった。現在、著しい経済発展を遂げている上海の女性の多くは、下着のオシャレに非常に気をつかうようになった、と言われている。経済が豊かになると、それまで「実用品」にすぎなかったものが「オシャレ」の一部になる。ゆえに、国や地域の経済水準の指標として、「下着のオシャレ度」が関係するという説もあるという。
日本も、ほんの50年前までは下着が完全に普及していなかったが、和装から洋装への移行と共に下着の普及が進み、それと時期を同じくして、女性の社会参加の機会が増大し、大きな経済成長も果たした。
今後、バングラデシュの経済が発展するにつれ、下着の需要は必ず増え続けるため、「今、必要とされているもの」「今後、必要とされるもの」「それを通じて貧困層を支援できるもの」の全てを満たすのが、undo3 の下着事業である。
「女性の社会参画比率が高い国は、経済成長率も高い」ということが言われているが、勝間和代さんも、著書「勝間和代の日本を変えよう」で紹介している。
また、ムハマド・ユヌス氏は、こう語っている。「経済発展の最終ゴールに、標準的な生活レベルの向上、貧困をなくすこと、きちんとした仕事就くこと、不平等の是正などという事柄が含まれるならば、女性とともに歩もうとするのはきわめて自然なことなのである」 そして、「女性というのは貧しい人々の中で多数を占めていて、職もなく、経済的にも社会的にも不利な立場に置かれている。母親は夫よりも子供たちと一緒にいる時間が長いのだから、そうした切り口からみても、女性はバングラデシュの未来を開く鍵となるはずだ」